運とはなにか？

ぜんぜん眠っていないであろう旦那に、「大丈夫？無理しないで。」とメールしたら、「自衛隊なめんなよ。今無理しないでいつ無理するんだ？言葉に気をつけろ。」と返事が。彼らはタフだ。肉体も、精神も。

自衛隊の活動実績。人命救助（19,304名）、ご遺体収容（3,249体）、給水支援（5,238ｔ）、給食支援（475,496食）、燃料支援（147,737Ｌ）。

現実をみたい人はどうぞ（遺体写真あり。閲覧注意）
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1375.html

最後の「言葉に気をつけろ」がステキと思う。
実績をみると改めて思う、本当に素晴らしい。

まだまだ余談を許さない未曽有の災害に、僕はワイフとカケルを疎開させました。
こんなに寂しくなるとは予想できんかったーーー。早く帰ってきてほすい。

カケルの事件や災害を体験して、最近「運」ってなんなんだろうか、と考えてみたりしています。カケルや被災者は運が悪かったということのか？自分はどうとらえていけばいいのか？「運」という言葉に対してなんか消化不足な感じがしていたから。
結論から言うと、言葉遊びの無意味な思考に近いかもしんない。。

wikiでしらべてみると、「運（うん）とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせを指す。」とあります。

うんうん、なるほど。なんとなくわかる。
ただ「どうしようもない」というワードが厄介と思う、どうしようもないかどうかはその人の状況判断によると思うからです。

「鳥の糞を落とされた」→単純に考えば運が悪い
　かもしれないけど
「鳥の糞の跡が大量にあるところで鳥の糞を落とされた」
　→どうしようもなくはない、運が悪いわけではない？考えが足りない

まあ、「運」について「どうしようもない」という言葉だけで考えるのも短絡的な気もしますが、、

ただいってしまえば「運」とは確率の上に成り立つものであり、色々な情報を仕入れることで確率は変えられます。そして運がよい悪いという考え方はどこか自分で正解を導きだすための思考を放棄していることにはならないか、、とも思います。

そもそも「確率」という考え方自体歴史的には新しいので、もしかするとちょっと前まで「サイコロで６の目を出す」ことと「２人の誕生日が同じである」ことの違いがわからなかったのかもしれない。それもみな「運」という言葉で解決させてきたかもしれない。でも今自分たちはその確率の違いがわかる。
同じように、今は「運」という言葉で解決してる日常の事象も自分の知識次第で少しはコントロールできるようになるんだと思う。
いろんな技術が進歩していろんな情報が溢れていて、それを取捨選択することが、「運」と向きあうために今の自分たちに求めれることなんだろうを思う。

ただ、どんな確率を変えられても１００％、０％にはならないので
結局最後は「どうしようもない」「運」という言葉にならざるを得ないのも事実と思う。

だから結局のところどんな可能性も０じゃない、ということを理解しておくことも大事と思う。。いいことも、わるいことも。

※ちなみ知っておいてオモシロイと思ったのが「事後確率」
3つのカーテンの中に1つの「アタリ」と2つの「ハズレ」が隠されている。まず何も情報がない場合に、3つのうちどれでも1つがアタリとなる確率は（位置に関して完全にランダムとすれば）1/3となる。これが事前確率である。

さて、回答者が3つの中からある1つを選んだあとに、司会者が回答者の選択しなかったハズレのうちの1つ（これがハズレだよという新たな情報）を示す。そうすると最初に選んだ1つがアタリの確率は1/3、残りの1つがアタリの確率は2/3となる 。この1/3および2/3というのが事後確率である。（これは直感的に考えると間違えやすい）
２個になった時点で１/２と考えがちだが数学的に違うらしい。いいかえると、考えを柔軟に変えていくことが大事ということか？。

（P・S）
カケルは先々週？退院しました。皆様あたたかいお言葉ありがとうございました。海月一家は確実に皆様のおかげで支えられています。今後ともよろすく。
一方何も連絡がなかった方々は絶縁とさせていただきます。ご了承ください。
てへぅ。

カケルの手術あとです。痛々しいでしょう。。。
（事故の外傷はありませんので手術の跡です）
ただ僕はこれはカケルの勲章と思っています。
こんな大きな手術をアイツは乗り越えたのです。自慢です。
まだ１歳未満、もうすぐ８ヶ月です。

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