ブログを書くときには、そのタイトルに注意しなさい。タイトルで7割が決まるから、とわたしの中のリトルワタシがささやきます。でも、今回のは何も飾らなくても十分にキャッチーだろうと思います。
もはやLINEはその人の一部
これだけ日常的にLINEをつかっていると、もはやLINEはツールをとおりこして、その人の一部になっているではなかろうかと思います。
容易なコミュニケーションが日常化すると、そのツールであるはずのLINEアカウントは、その人自身の出入り口のようなものです。事実、わたしはバンクーバーにいようとも日本の知り合いとはLINEでつながっており、近所に住んでいたことろ何ら変わりなくコミュニケーションがとれます。電話と違って互いの時間を拘束しないので、多少の時差があっても、ルーズさという人の性格と置き換えてしまえるぐらいのレベルになってしまいます。
その人自身とツールという距離がなくなってくるわけです。
結果、その人への信頼、愛情がそのLINEアカウントへ移ってしまうわけです。
「乗っ取られてるよ」ラッシュに紛れた、ひとつの宝石
乗っ取られることで何が起こるかは、こちらのサイトをご確認ください。簡単にいえば「ウェブマネー」を買わせようとします。
LINE乗っ取りの手口と被害に遭った時の対処法、被害に遭わない対策まとめ
当日、電話やFacebookで各所から連絡がきました。「LINE乗っ取られてない?」。携帯のアプリを開くと、アカウントは移行されました、か何とかのメッセージとともに完全に初期化されておりまして、どうすることもできません。
とりあえずサポート連絡しよう、と、ググってLINEサポートへ連絡、1時間ほどすると乗っ取りが確認できたので停止します、という連絡がきました。
教えてくれた関係者の方々は「とりあえず会話つづけてみたよ笑」や「遊んでみた」等を口にします。あーやっぱりみんなわかってくれるんだなと。だよね、と。
でも、しばらくするとふと気づく。いや、両親はまずいよう。。。
彼らは信頼の厚い息子からのメッセージに疑わずにウェブマネーを買いに行くだろう、と。しかも乗っ取り犯は、丁寧にそのやり方を両親へ教えてくれるわけでして。ワイフに電話してLINEグループなりなんなりで注意してもらうよう連絡をいれてもらった。詳細は不明ですが、とりあえずセーフだったので安心した。
そのまま1日、2日が経過した。
友達から連絡があった。◯◯が振り込んでしまったらしいよ。
ええええええええー。同年代で、IT系の仕事してて、数学もできた◯◯が、、、、まさか、、(昔、数学ができていたかどうかは本来関係ないだろうが、イメージ的に)
いや、これはまずいでしょ、でも、、
これは何なんだろう。この残念の中にあたたかい嬉しさが混じったような感情はなんなのか。
なにがまずいのか、まずくないのか
よくわからないが、情報リテラシーがない、だけで素通りしてはいけないような気がしたりするのはわたしだけだろうか。
表面的にみれば、わかりやすい詐欺に引っかかったおバカな人である。
(大変勝手ながら、ここではその根本原因がわたしのLINEアカウントにあったことは置いておかせていただく。)
コミュニケーションを簡単にする技術が発達して、利用しないのは損、といえるような状況にある、とは思うけど、その利用方法を知っている(情報リテラシーがある)という前提条件も強制的に強いられているのではないか。
その前提条件の認知に対し、一番リスクがあるのは、本来の人間力の高い人、今回でいえば、人を信頼することができて、人のためにフットワーク軽く動ける人なわけで。
わたしたちはこうやって、利便性と引き換えに人間の大事な部分を成長させるモチベーションを奪われているのではなかろうか、と。
騒ぎを起こした張本人が何をほざいているんだ!という声は最もなわけで。甘んじて受け入れたい。そして、全額保障とまではいかないが、ささやかならがカンパ?したい。
最後に、この間抜けな友人がこれまで以上に好きになった、感謝したい、とリトルワタシが絶叫していることをここに残しておきたい。
ありがとう。
おしまい