お久しぶりです、数少ない読者のみなさん。
最近は春陽気が続き心がうきうきすると同時に、春=新しい出発という脅迫観念に似た強制力に少なからず動揺を覚えています。そんな最近です。
さて、先日望月峯太郎のドラゴンヘッド全巻読みました。映画にもなった環境破壊のパニック系の人間ドラマですが、まー今回これを読むに至ったのはたまたまです。
たしか中学校ぐらいのとき少し流行ったんですがこれに乗り切れず、今になって読破に至った所存です。
全体を通してのテーマは人間の負の想像力でしょうか、天災から自分を取り巻く環境が崩れ、先に光の見えないどうしようもない不安にさらされた人類の悲惨な様子が描かれています。そしてそれに転じて今の平和ボケを少し皮肉った終わりになっているみたいです。
僕がああなるほどなと感じたのが、人間は現実に恐怖するのではなく、現実の情報を受けて頭の中にイメージした世界に対して恐怖するというところですね。
もともと日々人間の脳にインプットされる情報に善悪も喜怒哀楽もなく、情報から脳が処理した結果を受けて感情が生まれます。情報(現実)→脳→感情となり結局は脳が直接の起因であり、現実は2次要因になっています。現実ではなく脳が描く世界が人間の現実ということですよね。
あたりまえですが改めて考えてみると脳の重大さというかその働きに驚かされます。
たしか人間は会話の中で言葉の5分の1程しか聞き取れていないそうです。あとは脳内で言葉を補完しています。
恐ろしいことに今アメリカの研究では、現実からの情報、つまり五感から脳への電気信号をデジタル化することに成功したそうです、つまりありもしない現実を脳に認識させることができます。さらに脳に電極をつけ、現実情報を受けて処理される感情をコントロールすることにも成功しています。
いわゆるマインドコントロールですが、つきるところ電脳化に至る道程です。
・・・となるとタチコマにあえるのはもうすぐでしょうかね
っとどうでもいい言葉を最後に残して今回は終わります。有難う御座いました。